ヤスマサ

インクレディブル・ハルクのヤスマサのレビュー・感想・評価

インクレディブル・ハルク(2008年製作の映画)
3.0
マーベル・コミックの「ハルク」の実写化で、アン・リー監督による2003年版をルイ・レテリエ監督がリニューアル。
大量のガンマ線を浴びる事故で、アドレナリンが高まると緑色の巨人“超人ハルク”に変身してしまうブルース・バナー博士(エドワード・ノートン)の苦悩と活躍を描いたSFアクション。
ブルースは、その特異体質を隠して生活しながら、元の体に戻る方法を模索していた。

‘7〜’80年代に放送されたテレビドラマ「超人ハルク」を知る人には懐かしいキャラクターだが、主役の名前と生い立ちが違うかも…。
勧善懲悪ものながら、毎回悲しいエンディングに新しいヒーロー像を見た記憶がある。
この映画でも、特異体質故の苦悩と苦労が描かれているが、ハルクの戦いは自衛のためで、他のヒーローものとは異なる。
ハルクは、研究者の奢りがもたらした姿で、ハルクの主な敵はハルクの特殊能力を欲する米軍だ。
ヴィランとなるエミル・ブロンスキー(ティム・ロス)もまた然り、ハルクの持つパワーに魅了され、ハルクを打ち負かす力を欲している。
ついには怪人アボミネーションと化し、一般市民を巻き込むことになるが、ハルクが恋人のエリザベス・ベティ・ロス(リブ・タイラー)を助ける以外にヒーロー感を見せたのはそこだけ。
私利私欲の成れの果てに、人間の愚かさを感じずにはいられない。
最後の最後で大物の出演に、次の展開が気になる作品。

ブルース・バナーの血液が混入したドリンクを飲んでしまった老人役で、スタン・リー氏のカメオ出演を発見。
ヤスマサ

ヤスマサ