けーはち

インクレディブル・ハルクのけーはちのレビュー・感想・評価

インクレディブル・ハルク(2008年製作の映画)
3.7
・科学で生まれた制御不能の怪物=フランケンシュタインの怪物
・理知的な優男の紳士に潜む凶暴な人格=ジキル博士とハイド氏
・美女には従順な野獣=キングコング
を足して3で割ったキャラクター性ゆえ、MCUヒーローなのに前半はホラーのモンスターのノリで登場し、頑張ってそれを抑制できたのに、最後に悪を倒すため自ら変身を選び静穏な日常を捨てついには孤高のヒーロー性を獲得するというハルクのオリジンストーリー。ヒロインのリヴ・タイラーもキュートだし、主演エドワード・ノートンもいい味を出している(「ファイト・クラブ」で理想のマッチョマンを心に宿す弱男を演じておりハマり役である)がMCUを降板。また本作は5年前のアン・リー監督の「ハルク」のリブートも兼ねているのもあり、一種独特の位置にあって、真っ当に面白いのに何かとコレジャナイ感を醸し出す不遇の一本だと思える。