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トイ・ストーリー3のMKのレビュー・感想・評価

トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)
4.2
とても良い作品との噂は知っていて、サービスのラインナップにあったので鑑賞…落涙。

プーさんの実写版にも通ずる、子供のイニシエーション、モラトリアムを忘れ去られた人形たちを通じて描いた物語かな。

ウッディやバズ達といつも大冒険していたアンディももうすぐ大学生、PCなどは触ってももはやウッディ達には見向きもしない。

かたやウッディ達はまたアンディが一緒に遊んでくれる日を夢見ていたが、アンディの進学にあわせて、アンディの寮、アンディの家の屋根裏、保育園への寄附…の岐路に立たされるのだが…

昔人形やぬいぐるみ、自分の描いた絵などに夢の世界を投影した記憶は自分にもある。頭の中ではみんなしゃべってたり、落書き帳のなかでものが動いてたりしたのは多かれ少なかれ経験もあるしワクワクできた…でもそのうちにもっと楽しいことや新たな好奇心が増えていって疎遠になってしまった経験もある…少し違うけどペットも。。

でもそれらを捨てたり関わりを絶ったりすることが自分を成長してさせてくれたという自覚もある…そんな体験をアンディが久方ぶりにウッディ達と遊ぶ姿を見て思い出して涙してしまった。

遊んでくれなくても僕たちはアンディのものなんだと仲間たちに語るウッディの言葉、人形たちの足の裏に書かれたアンディの名前。

いずれにしても流石の絵に描いたような温かくて優しい物語で本当に安心した。

人形やぬいぐるみ、ペットたちも私を成長させてくれていたと思うと、ありがとうと感謝を伝えたい…年末年始に実家に行くので久しぶりに取り出してみたい。
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