ぼびっと

アンノウンのぼびっとのレビュー・感想・評価

アンノウン(2011年製作の映画)
3.3
学会の発表会に招かれ、妻を伴ってベルリンを訪れた主人公。荷物が足りない事にホテルで気付き、空港に戻る途中で事故に遭って昏睡から目覚めた時、彼の存在は別人にとってかわられており……
という、自分のアイデンティティーをめぐるサスペンスです。

終盤まではそれなりに、彼の存在が奪われた理由の解明など楽しくみていられたのですが、肝心の彼のアイデンティティーが…
お前それで許されるんかい(笑)と突っ込みたくなってしまいましたが、そういうオチの大先輩、ジェイソンボーンシリーズやトータルリコールの方がある意味たちも規模も悪いので、まぁいいか…となんとなく丸め込まれた感がしました。リーアム兄さんのカーチェイスで、こやつまさか…との疑念が、やはりいつもの彼っぷりへの布石で苦笑ものでした。
要は、海外版「鬼平犯科帳で盗人が足を洗う方法」をみせてくれる映画でわりと楽しめました。