交通事故から目覚めると、妻は夫を忘れ、見知らぬ男が自分の名前を騙って生活を送る...
微かな記憶だけを頼りに、一人異郷のベルリンで真相を追う。
己を知る全員に接触を試みる男、密かに躍動する暗殺者の影。
予想外の結末に向かって二転三転する展開、最後までスリルが持続する傑作サスペンス。
ヒッチコック風に始まる前半から、リーアム・ニーソンのアクションのアクセルが全開になる後半まで急速なギアチェンジを感じさせるも退屈させない。
助演中では、ボスニア人不法移民ドライバーに扮するダイアン・クルーガーが印象的。タクシーで悪漢を轢き殺しニーソンを救出する、気丈で頼もしい女性像を好演する。