てくのすけ

アンノウンのてくのすけのレビュー・感想・評価

アンノウン(2011年製作の映画)
4.0
事故って目覚めたら自分の経歴が他人に奪われてたというサスペンス。これは面白い!異国の地で、しかも自身の記憶もハッキリせず何が真実か分からない恐怖。畳み掛けるような展開に加えてアクションもイイ。車が二台並んでドリフトするところなど震えます。

格闘の打撃と壁への打撃のシンクロなど、映像もイイ。舞台がベルリンというのが拒絶される感じを強調し、今にも死にそうなのに実はキレ者のおじいちゃん探偵がイイ味出している。「家への仕送りが途絶える」という何気ないセリフ一つにも深みがあります。観てると引っかかる箇所がいくつかあるんだけど、それらも全て理由があり、ミステリーとしても秀逸。

リーアム・ニーソンは端から見たらただの危ない人というのがやるせないけど、『フォーガットン』のジュリアン・ムーアや『フライトプラン』のジョディ・フォスターに比べデカくて威圧感があるぶん危険度がハンパなくて、それがまた良いです。
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