るい

ぼんちのるいのレビュー・感想・評価

ぼんち(1960年製作の映画)
3.9

女に振り回される雷蔵さん🧦


大阪船場足袋問屋の息子きくぼん。母や祖母、様々な女たちに振り回される彼の半生を描いています。

しきたり、しきたり。

なんでもしきたりの中、母と祖母のいけず、他の妾たちのバイタリティに圧倒されながらもなかばのらりくらりと暮らすきくぼん。こないだ「好色一代男」見ましたけど、こっちは女に振り回されまくる雷蔵さんでした😘

それにしても、関西弁ネイティブの関西弁はええですな。雷蔵さんの喋り方が好きです。あ、そういや「おざぶ」とか「おだい」とかおばあちゃん言ってたなーみたいな懐かしさを感じた。

この作品で雷蔵さんは20代〜60代?くらいを演じ分けておりますが、実際30才前の雷蔵さんがじじぃっぽく見える不思議ね。見た目は化粧だけではどうにもならん部分はあるけど、喋り方動き方はじぃちゃん。ほんと上手だわ。

時代劇の雷蔵さんもいいし、陸軍中野学校のアクションスリラーっぽい雷蔵さんもいいけど、こういう本当にいそうなヒューマンドラマの雷蔵さんもとーっても素敵ね。

実際に戦前、戦中、戦後を生きた世代だからこそこの作品もリアルにできたんかなとか思いました!

ってかさ、女優陣は超強強のメンツやけどそれに負けん雷蔵さんすごいなと。全員強いけど、ぼんちの作品自体がすっごく纏まってるのは監督の手腕ですか?素晴らしい👏
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