ロキロキ

ぼんちのロキロキのレビュー・感想・評価

ぼんち(1960年製作の映画)
3.5
・雷蔵主演、脇役の一人に文子。若尾出演作はその主演作しか観てなかったから、脇役で途中から出てくることに意外性というか、感動があって。
・若尾文子登場以降、作品もグッと面白くなった気がする。あの明るい声。
・戦前から戦後のけっこう長いスパンを描く作品。徐々に面白くなり、最後のほうでけっこうな高みに登りつめる。
・そこまで豪奢ではないが、「ラストエンペラー」並みの栄枯盛衰を描いていて、そして「ラストエンペラー」並みの優雅さを描きさえしていて、
・何ならその作品を越えるシーンもあり、映画史的に有名らしい女優三人の入浴シーンとか優雅さのもの。
・悪役出てこない。空気は呑気で、対立とか葛藤とか皆無。それでいながら抒情的な気分を味わえるというか、壮大な物語に触れたなって気分を感じられる。