サトモリサトル

ぼんちのサトモリサトルのレビュー・感想・評価

ぼんち(1960年製作の映画)
-
数年ぶりに鑑賞。
単行本だと上下巻、文庫本でもかなり分厚い山崎豊子の長編小説を2時間弱でまとめ上げる市川崑の手腕を堪能できる作品。
何しろ退屈な瞬間が一度として無いし、端役に至るまで魅力的に描かれている。

名シーンもありすぎるけど、やっぱり若尾文子演じるぽん太の本宅伺いのシーンの俯瞰のショットの完璧さを挙げたい。
小道具の、桃色の日傘と風呂敷もバッチリ効いている。
船場の独特の風習って今は残っているのだろうか。