Qちゃん

風の又三郎 ガラスのマントのQちゃんのレビュー・感想・評価

4.2
これ、ほんと小さい時に友だちの家でたまたまTVで観て、その子の家に何しに行ったのか分からなくなったほど魅入った。

観たの、1回きりで、しかももう20年前くらいなんだけど、今でもこうして強烈に覚えてるほど好き。
当時、夢にも出た。それも覚えてる。私がかりんで、ガラスのマントをはおった又三郎が出てきてた…。

主人公は、なんと原作にいない、「かりん」という女の子。原作好きだとそれだけでダメな人いるかもだが、このアレンジ、驚くほど話を効果的に盛り上げている。私の場合、原作読むより先にこの映画を観たんだが、正直、原作にかりんが出てこなくてガッカリしたくらい。

映画の雰囲気は宮澤賢治作品の世界観そのまま。また、又三郎の役のコが、不思議な透明感と清楚さを持ち、異質な空気をまとっていて、本当に、原作の又三郎のイメージそのまんま!

彼の存在によって、変化していくかりんと他の子どもたちの関係なども、綺麗に描かれている。

そして出てくる山男が怖い~~!これも夢に観たんだ…!汗
Qちゃん

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