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ぐるりのこと。のBaadのレビュー・感想・評価

ぐるりのこと。(2008年製作の映画)
3.7
大変力のこもった映画です。

ですが、それだけに、仕掛けがはっきり分かってしまう部分がいくつかあり、気になりました。
この映画を1本にまとめあげなければならなかった必然性はそれとして、例えば連続ドラマとか連作の形でもう少し自然な流れでゆったりと見てみたいと思います。

片岡礼子さんの法廷のシーンから法廷画それに続く嵐の日のシークエンスと、木村多江さんが若草色のシャツを着て、夜中に若冲の画集を眺めているシーンがすばらしく、それ以後は良かったのですが、そこまでの部分の助走が一部ちょっとつらかったですね。

(力作 2008/7/17記)
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