てんやもん太郎

ぐるりのこと。のてんやもん太郎のレビュー・感想・評価

ぐるりのこと。(2008年製作の映画)
4.5
世の中は理不尽だし、綺麗事で済まされないことの方が多い。
けれど、それでも、美しい瞬間というものはあるんだなぁ。
その美しい瞬間を丁寧に切り取った、いや掬い取った映画だなと感じた。

自分の中にある、柔らかい部分を掻きむしられたり、撫でられたりしているような気分になった。
物凄い強烈な感動みたいなことではないのだけど、
後から後から涙が出てくる。

リリーフランキー優しいなぁ。
決して押し付けないそっと側にいいるような優しさ。

この監督の映画って本当に眼差しが優しい。
そこに焦点を当てるんだ!といつも思う。
人だけでなく、全てのもの優しい。

細かいところで、些細なところで、
胸がいっぱいになったり、詰まったりする。

そんな細やかな、繊細な心。日常で感じているんだろうな。
世の中で生きるのは大変だろうな。。
余計なお世話だが。