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黄色いロールス・ロイスのBOBのレビュー・感想・評価

黄色いロールス・ロイス(1964年製作の映画)
3.3
一台の黄色いロールス・ロイスを軸にした、全3話から成るオムニバス形式の恋愛ドラマ。

ストーリーどうこうより、稀少なロールス・ロイスと、国際色豊かなオールスターキャストの共演を拝む作品かと。

シャーリー・マクレーン&アラン・ドロンの第2話が好き。これに関しては、俳優やロケーションの魅力だけでなく、ストーリーも面白かった。

1話。『夜』を想わせる倦怠期夫婦のドラマ@英国🇬🇧🏇
・ジャンヌ・モロー。結婚生活に飽きて不倫に走るフランスのご婦人。

2話。『ローマの休日』ならぬ「南イタリアの休日」🇮🇹🔫🌹
・シャーリー・マクレーン。イタリア系アメリカ人ギャングの婚約者。自由奔放でお洒落で可愛らしい。ピサの斜塔は、「傾いてるから何?」大聖堂は「柱が多すぎてつまらない。」と一蹴。
・イタリア人カメラマン役のアラン・ドロン。イケメンプレイボーイ。水も滴るいい男。『太陽がいっぱい』のリプリーを想わせるリゾートスタイルを披露。
・美しいロケーション。ピサのドゥオーモ広場。アマルフィ。
・『ゴッドファーザー』〈愛のテーマ〉を想わせるマンドリンの音色が印象的。

3話。『カサブランカ』を想わせる戦争の悲哀ロマンス"🇷🇸
・イングリッド・バーグマン。ユーゴスラビアのパルチザンを車で逃がすアメリカのご婦人役。ドイツ軍による空襲が始まっても、全く気にせずディナーを愉しむ。車の運転が壊滅的。彼女にハンドルを握らせてはいけない。

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