林芙美子という人の、世を拗ねたアナーキストの変人っぷりを、高峰秀子が渾身の演技で魅せる。顔芸が凄い。カフェでトレイを片手にアホみたいに踊るシーンにはのけぞった。腋を固める役者陣もいい、ことに伊藤雄之…
>>続きを読むこんな詩があった_。
“私は野原へほうり出された
赤いマリ
力強い風が吹けば
大空高く
鷲の如く飛び上がる
おお風よ叩け
燃えるような空気を
はらんで
おお風よ早く
赤いマリの私を叩いてくれ“
…
林芙美子の『放浪記』出版で貧苦の生活から抜け出すまでの半生記。母と貸間で食べることも事欠く毎日、芙美子に想いを寄せ親切にしてくれる加藤大介の印刷工に見向きもせず、いい男を求めては捨てられる男放浪遍歴…
>>続きを読む前日見た『めし』に比べるとやや作品性は下がるけれど、林芙美子を演じるキャラクターがいい。
例の森光子が死ぬまで演じた舞台がこの話やったんや。
美術の細かなところがよい。
あと男優陣の加東大介と伊…
[20121209]森光子さんが亡くなったのを機に鑑賞。原作の林芙美子が良いのか、監督の成瀬巳喜男が良いのか、主演の高峰秀子が良いのかは分からないけど、よくまとまっていると思う。秀子演じる林芙美子は…
>>続きを読む時代風俗を描写してると思えたところは良かった。
主人公の性格が、思ってたよりも暗く感じたのは、逆にモデルとなった林芙美子の明るいイメージを、知らないからだろうか。
脚光を浴びた人の、苦労として対比…
安岡さんいい人すぎて……
でも往往にして「いい人」とは結婚しないのが人間なんですよね。
以下、レビュー。
なんか鼻につくなぁ。
「君自身を泣かせたいために、僕を悪者にしたような所もある」
あー、…