安堵霊タラコフスキー

放浪記の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

放浪記(1962年製作の映画)
2.0
懲りずに成瀬に挑戦してみたけど、知らなかったとはいえこんな小説的すぎる箇所の目立つものを選んだのはさすがに失敗だったか。

というか映像の上に平気でデカデカと文章載せる行為って映像のことをどうでもいいと思ってるように感じられて腹立たしい気持ちになった。(自伝っぽくしたかったんだろうけど劇中の小道具として見せたりとかもっとやり方あったろうに)

そして自伝風にしているからなのか、役者の演技含めていつも以上に全体で作り物らしさが強くて鼻についた。(これで作り物だと開き直ってる態度でもあれば良いのだけれど、恰も本物っぽくやってるから滑稽でいけない)

時折成瀬作品に挑戦したい気持ちになって、その度思うことだけど、もうしばらくは成瀬の映画は見なくてもいいかな。