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沈丁花
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『沈丁花』に投稿された感想・評価

千葉泰樹という戦前から活躍した名匠が残した、晩年の未ソフト化作品ということで録画しておいた。

ひと昔前の映画やドラマを知っている世代からすれば端役までキャスト全員が超有名という豪華さなのにWikiやキネ旬のランクにも表れないという、なんぼほど豪華やねん昭和!という風情の作品。

初っ端、美人4姉妹が横一列で墓参りするシーン。絵的にもインパクト半端ないだけじゃなく、相関図や力関係などこのドラマの要素全てを一瞬で理解させる恐ろしいプレゼンテーションとなっている。なんたる痛快さだろう。

細かなネタは話が尽きないので書かないけれど、この映画はなんといっても司葉子に尽きる。10代から20代最初の彼女がそれは愛らしい別嬪さんであったことは知っていた。昭和の名女優さんはみんなそうだ。そして40代になる前には貫禄がつき始め、ある人は銀座のママのように、またある人は肝っ玉かあさんのように変貌していく。

ところが、この自由奔放でわがまま放題でティファニーのオードリーのようなすれっからし感漂う次女を演ずる司葉子はなんとこの時30を越えているのだ。今でこそ30歳と言えばまだまだ若さあふれる年齢だが、60年代はそんなはずはない、はずw
なので、本当にびっくりすると同時に、いったいいつからあのボクらが知っている司葉子さんに変身されたのか、謎だwww

さらに言うと、主役の京マチ子は自分の知っている京マチ子ではないw いやいや、昔の作品というのは大作、名作、また俳優さんの代表作的なものしか押さえられていない(それさえも全然観れてない)のでわからなかったが、こういう小品にこそそれぞれの魅力が凝縮され、記録されているんだなあと思い知らされた。

是非千葉監督の作品には触れていきたい。
先は長いぞーw
菊子 梅子 あやめ さくらの四姉妹。

女性も男性も豪華キャスト。

まさかのコメディたっち。
dita

ditaの感想・評価

4.0
スタア!スタア!スタア!この時代にポッキーのCMがあったら四姉妹物語はこの人たちで作られたに違いない。

沈丁花の花言葉は、栄光・勝利だそうで、女性の栄光が結婚だった時代に(まぁ今もそうなんやろうけど)ビシッと白衣を着て鈍感な男の口の中をぐりぐりする歯医者マチ子様がめちゃくちゃ素敵。と思ったら仲代に気持ちを伝える時の可愛さといったらないし、何度も書くけどマチ子様の魅力は女が女であることの強みをここぞという時に包み隠さず見せるところだと思っていて、自分をどう魅せればよいかを知っているからこそ出せる色気が本当にたまらない。他の三人も三者三様で可愛かったなぁ(急に雑になる感想)。

まぁでもこの映画は何より杉村春子なわけで、娘に幸せになってほしい気持ちと、娘に頼らざるをえない生活との逡巡を表情一つで見せるのが凄い。まさに大女優(今更感)。自身の母娘問題については相変わらず解決しておらず、先日の誕生日に母から来たラインに「誕生日おめでとう、お母さんは2か月前に骨折しました」という報告があり、何で今さら言うてくるねん…自分そういうとこやでと朝から暗い気持ちになったりしたけれど、自分の中で固く蓋をしているテーマとはいえ、これくらい陽気に描いてくれると楽しく観られてとてもよかった。でもやっぱり少し切なかったりもした。お母さんごめんなさい。

男が上とか女が下とかじゃなく、男は男、女は女、身体と性が違う人は自分が自分でいられる性、それぞれの強みと弱み、人間としての自分の適性を理解して、その瞬間にこれがいちばん自分にとって正しいという選択をすればいいんじゃないのかと思うし、それが当たり前に認められて、当たり前の権利として生きられる社会になればいい。よし、今日は前向きだ。ありがとうマチ子様、栄光と勝利を目指して明日も頑張ります。

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