「ファウスト」作品。ドイツやイギリス・アメリカではなくフランス映画というところが面白い。メフィストフェレスからお試しで若くしてもらったファウスト博士だが、若くなった姿のアンリは誰もわからないので、ファウスト博士殺害と強盗で逮捕され裁判にかけられるという超現実的な現実からスタート。そこへメフィストがファウストとして現れ、アンリはメフィストの力で金を作り出し、ナイトにまで昇進、王妃にも手を出す。しかし、見せられた哀れな将来に力強く抗い、旅芸人のマルグリットへの愛を貫くので最後にはメフィストが負けて契約は無効になり、2人は幸せに暮らすというハッピーエンド。抗う力強さにフランスらしさを感じた。