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パンダコパンダのhasseのレビュー・感想・評価

パンダコパンダ(1972年製作の映画)
3.5
パンダ親子と純真な少女の交流を描いたほのぼのストーリー。ではあるのだが、保護者が不在になったとたんに、吸い込まれそうな黒目の巨大なパンダが家にずかずかと上がり込んできて椅子を破壊するという、恐怖と困惑のファーストコンタクトを笑って受け入れる少女の懐の深さ。

互いに欠けていた家族のピースを埋めるかのように1つ屋根の下で暮らしはじめるあたりは疑似家族モノの先取り。少女は最初、ステレオタイプ的な家族の役割を演じることを自他ともに課して「おままごと」を展開するが、度々のエピソードを経て、その形式的役割が少しゆるんで、家族らしく馴染んでいく。
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