同い年

イエロー・ハンカチーフの同い年のネタバレレビュー・内容・結末

イエロー・ハンカチーフ(2008年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

顔面を好きって言われてもあんまりだけど、
「君の顔が好きだ 人生が表れてる顔だから」
って言われたらすごい嬉しいな。
友達からは「日によって作画が違いすぎる」、親からは「まだふわふわしてて定まりきってない顔」って言われてる私が、この言葉を欲するのは100年早いが...。

原作の方を知らないけど、ラストご機嫌すぎて、人生に1回はこれぐらい幸せなシーンがほしい〜ってなった。1回目の「黄色い旗を振ってくれ」の時はヨットの帆だったから、あ〜アメリカだとこう改変するのねって思ってたら、最後はちゃんと大量のハンカチで、愛おしかった。結びつける手間を考えると、大量はすこぶる愛しい。

パートナーと隔離されて5年前後会えてないって点でいうと、別の世界線のキャスト・アウェイだなって思った。
主人公は孤独な環境でパートナーを想ってる一方で、パートナーは新しい相手と歩み始めちゃうのがキャストアウェイ、ずっと待っててくれたのがイエローハンカチーフ。
キャストアウェイの結末は、全映画の中でもトップレベルに好きだから、それには劣っちゃうんだけど、全然こっちの結末も好き。フィクションならではのクサイ予定調和だとは、不思議と思わなかった。
たぶん、若者2人との旅を通して、主人公の誠実さを見たからかも。2人と不器用ながらも丁寧に信頼関係を構築したように、パートナーとも構築してきたなら、6年間待っててくれたのもありえなくないって納得できた。待ってなかったとしても、この主人公なら立ち直れるっしょとも思ったし。

刑務所入るきっかけになった、パートナーとのケンカは主人公クソすぎるけどな。過去に中絶したことがあるから、主人公との間の子を流産しちゃったと知ってブチギレるの、処女厨かよ。キリスト教圏だと中絶が罪だから? わかんないけど、流産して一番ツラいパートナーに寄り添わずにむしろ責め立てて出て行くのモラ夫でしょ。

エディ・レッドメインの役、弱者男性予備軍って感じだったけど、救われてよかったね。誰にも必要とされたことがないって自覚してる人間が、スクラップノートに自分を記録して残してるの切なかった。

クリステンの映画観まくってるけど、今んとこ全部にキスシーンあるんだよな。需要がすごい。
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