広島カップ

高度7000米 恐怖の4時間の広島カップのレビュー・感想・評価

高度7000米 恐怖の4時間(1959年製作の映画)
2.9
飛行機に乗ること自体がまだ私のような一般庶民にとって高嶺の花であった頃、そしてまだパニック映画なんて呼称が無かった頃の製作(1959)。
『大空港』(1970)や『エアポート'75』(1975)よりも10年以上前に日本で飛行機物のパニック映画があったことに驚きです。しかも健さんが機長役を演っている貴重な作品です。

高倉健、加藤嘉、梅宮辰夫、殿山泰司等、良い俳優が搭乗しているのに人間ドラマが薄いのが残念。
高度7000米どころか70米位にしかサスペンスの高度が上がらないのも残念。もっとも70米だったとしたら超低空で逆にサスペンスフルだったかもしれませんが。

羽田から札幌に向かう旅客機に殺人犯が一人搭乗して機をパニックに落とし入れるというストーリーですが、色々な所をぬかり無くやっていたとしたらそれはもうパニック映画の先駆的作品として映画史に残っていたかもしれません。もう一捻り二人捻り粘りが欲しかったと思います。

広島カップ

広島カップ