トムヤムくん

シッピング・ニュースのトムヤムくんのレビュー・感想・評価

シッピング・ニュース(2001年製作の映画)
3.6
妻に裏切られた主人公が、娘と一緒に父親の故郷であるニューファンドランド島へ引っ越してくる。しかし、そこで彼は自分の一族の秘められた過去を知る。

監督は『ギルバート・グレイプ』や『サイダー・ハウス・ルール』『ショコラ』、最近だと『僕のワンダフル・ライフ』などを手がけたラッセ・ハルストレム。主演はケヴィン・スペイシーで、ジュリアン・ムーアや、ケイト・ブランシェット、ジュディ・デンチが脇を固める。

とんでもなく豪華キャストなのにめちゃくちゃFilmarksでの評価が低いから、結構ハードル低めで観れたし、想像してたよりはしっかり面白かった。

正直、ラッセ・ハルストレム作品ってちょっと真面目すぎるというか、「映像は地味で、話もゆっくりで、やたら感動させようとしてくる」イメージが強くて苦手だったけど、今回はその真面目な作風と衝動的な物語が化学反応を起こしてて良い方向に転がってたと思う。

1番好きな作品の『僕のワンダフル・ライフ』もそうだけど、ちょっと荒削りなくらいが丁度良いかな。多分ファンタジーを手がけるのが一番相性良さそう。本作、面白いかどうかで言われると結構微妙なラインだったかもだけど、全体的な満足度は高かった。良かった。