これは、卵が先かな、鶏が先かな。
妻が元彼に再会して浮気する。それを冷静に記録する失業中の夫。なかなか仕事が決まらず、やる気のない夫に妻は苛立つが、いやあ、これは分かるなあ。夫も、どれだけやっても評価されないことに不満を持っているのかも知れないけれども、だったらちゃんと話し合うべきだし、そこから逃げてるのはなあ。そんな立場の割に妻に説経する上から目線はどこから来るんだ、と鼻白んだ。この辺は韓国らしさなのかな？
そして、妻の浮気。
最初から浮き彫りになるのが、純粋に身体の関係だけ求める妻と、彼女とやり直したい元彼。元彼、ふと見ると斎藤工ばりの色っぽさがあるけど、あまり冴えない風体に見える。それは夫もそうなのだけれど。あと、妻の家で化粧を落としたときの姿が随分違うことには結構驚いた。
後半、もう少し元彼のクレイジーさと夫のクレイジーさが激突すると、もっと面白かったかも知れないなと思った。
子供の粉ミルクの蟻は、どう解釈すればいいんだろう。あれを気にせず除外しないまま子供のミルクを作るのが悪い？ でも、その前に粉ミルクの中に蟻が入り込む杜撰な管理がどうかと思うし、子供を思うなら捨てて次からはもっときちんと管理するか、捨てるのがどうしてももったいないなら、篩にかけて蟻を取り除くな、わたしなら。
