RIO

怒りのキューバのRIOのレビュー・感想・評価

怒りのキューバ(1964年製作の映画)
4.8
他のモノクロ映画が滲んで見えてしまう程の強烈に押し寄せる粒子
ここにも神様がいました
凄い 焼かれるとしか言えない

偽りのベティ 火炎放射となった老人
カストロはシエラ・マエストラにいる 彼は死んではいない
アマーリアとマリアーノ
1959年のキューバ革命 絶望に顔を歪める人

キューバの大地に横たわる黒い存在

人は生まれた時2つの道に通じている
1つは生きる屍の道が もう1つは星となる自由への道

毎朝生まれる夢は 夜のうちに埋葬される
誰が応える 居場所を失くした彼らの涙に
私の手は人を殺すのではなく 作物を作るため
それでも行かなくてはならない 盗まれたものを取り戻すために

空渡る陽のひかりに包まれる永遠なるキューバ


ソビエトの詩人エフゲニー・エフトゥシェンコの長編叙事詩: Я - Куба, Ya - Kuba☆私はキューバ☆
エフトゥシェンコとエンリッケ・ピネダ・バルネット 脚色
監督*ミハイル・カラトーゾフ
撮影*セルゲイ・ウルセフスキー

フランシス・F・コッポラやマーティン・スコセッシを驚嘆させたという作品
彼らの高い評価を受けた名作 素晴らしかった


……2023.9.10 シネマヴェーラで鑑賞
構図が常に放射状を描いていた 斜めから攻めるカメラワークは感情を呼び覚ます マリアの悲しみ老人の痛みも感情量の伝わり方はより大きい
柔らかいモノクロームはとろけるような微睡むかのような感覚
古さを感じることのない映像化だった
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