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怒りのキューバのzakkyのレビュー・感想・評価

怒りのキューバ(1964年製作の映画)
4.4
2023/9/7 4.4
燃え盛る炎のような怒り。
その怒りは、水でも、爆弾でも消すことはできないのだ。
力がありすぎる映画。
人間の顔が、こんなにも印象的に映る映画は初めて。ひしひしと伝わってくる憎しみ。恨み。怒り。
虐げられる人々が、いたことを、そして今もいることを忘れてはならない。
銃を持ち、立ち上がる。戦うことによってしか、変えられない現実。それは、圧倒的に理不尽であるし、苦しく辛い。
それでもなお、戦わなければいけない現実に直面した時、私はどうするのだろう。
怒りは、一時の解決にしかならないのではないか。怒りは怒りを呼ぶ。だが、こんなことを言ってもどうにもならないこともある。
人間という存在の絶望を憂う。
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