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怒りのキューバのkuritaのレビュー・感想・評価

怒りのキューバ(1964年製作の映画)
4.5
噂はかねがね聞いていたためずっと観たいと思っていた…
念願かなって本日観てきたわけだが、あまりにも力強い映像。タルコフルキーの家全焼シーンはコレに影響されたのでは…?と思ってしまうけどどうなんだろうな。
しかしここで繰り広げられた、手塩にかけたとうきび畑や小さな荒屋を自らの手で燃やし、そのそばで子供のように小さくなって寝転がる年老いた父親、その一連のシーンに震えが来た。
また例の葬列長回しシーンは実質クライマックスと言って差し支えないほど素晴らしく、軽く眩暈がした。荘厳とさえ感じる。

葬列シーンに注目されがちだが全編に渡って長回しを多用していたのも印象的だった。しかし、カメラに動きがあってシーンが展開するため長回しのイメージが無いところも凄かった。見どころしかない。
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