shibamike

怒りのキューバのshibamikeのネタバレレビュー・内容・結末

怒りのキューバ(1964年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

いかりやキューバけ「キューバだよ!」
世界中のキッズ「「「全員集合!!」」」

パパパパパパパッパ♪
パパパパパパパーッパ♪

いかりや「行ってみよぉおっ!」
えんやーこーらやーどっこいやんやんこーらやー♪…
全人類「「「よろしくぅう!♪」」」


(舞台開演)
(観客拍手パチパチパチパチ)
いかりや「オイッス!」
世界中のキッズ「「「オーッス!」」」
いかりや「元気いいなぁ(笑)もいっちょ。オイッス!」
世界中のキッズ「「「オーッス!」」」

いかりや「ありがとうありがとう。私はキューバである。この映画の当時、キューバは米国の保護国であったが、実質的には植民地であった。つまり奴隷のようなひどい仕打ちを受けていたんだな。今日は私の怒りを4つみんなに紹介しようと思う。もうそろそろ来ると思うんだが…遅いなぁ。」

高木ュバー「(駆け足)ハァハァゼェゼェ…」
いかりや「遅いよデブ!何やってんだよ!」
高木「いやぁ、私はキューバの若い女性で飲み屋のホステスやってるんですけどね、アメリカ人のブルジョワにお金で身体を買われた上に、大切にしてた十字架のネックレスまでお金で買いあげられちゃって…」
いかりや「何やってんだよグズ!大体お前はだなぁ、体型からしてだらしがないんだよ。どうして頭と首と腰がおんなじ太さなんだよ!ウエストはどこにあるんだよ!」
高木「へへへ…」
いかりや「笑ってる場合かよ(殴る)。もういい!次ぃっ!」

仲本キューバ「(サトウキビ畑に火を振り撒いて放火している)」
いかりや「わぁっ!何やってんだよぉ!」
仲本「え?あたしですか?あぁ、これはですね、あたしキューバでサトウキビ畑の農家を営んでいるんですけどね。こないだ突然畑の地主がやって来たと思ったら"ここの畑の土地はアメリカの企業に売ったから、お前はもう農作業しなくていいぞ。ちなみに家も立ち退きな。"なんていきなり言われちゃって。そいであたしも頭にきたもんですから、こうやって放火してるんです。」
いかりや「それにしたって危ないよ!加藤はどうした?加藤は?」

(突然舞台がピンク色の照明に切り替わる)
BGM:コンカラコンカンコンカンコン♪
コンカラコンカンコンカンコン♪
プァー♪…
(ネグリジェ姿の加藤登場)
キッズ「加藤~!」
キッズ「カトちゃーん!」
KIDS「KATOー!」

加藤キュ「…ちょっと、だけよ。…あんたも好きねえ…」
いかりや「懐かしいことやってんじゃねえよ!(殴る)」
加藤「っあたた!いえね、あたしはですねキューバの腐敗したバチスタ政権をですね糾弾する…イーックション!…糾弾する活動をしている大学生なんですけどね。"カストロは生きてるぞ"なんつってビラを撒いたりね…イーックション!…それがまぁ警察当局の弾圧が厳しいの厳しくないのって…イーックション!…警察が無茶するもんだからですねぇ、仲間が銃殺されたりなんかしちゃって…イーックション!…それでねあたしもあんまり気が長い方じゃないんでね、警察に真正面から抵抗したら鉄砲で撃たれて死んじゃったんです…イーッ…アァ~ア!」(全員コケる)
いかりや「何言ってんのかほとんどわかんねえよ!志村はどうした?志村は?」

(ヨボヨボの志村登場)
キッズ「「「志村ぁ~!」」」
KIDS「「「SHIMURA~!」」」

いかりや「お前は遅いんだよバカ!今日は"怒りのキューバ"なんだよ!」
志村キュン「ぁあんだってぇえ?」
いかりや「"怒りのキューバ"なんだよ!」
志村「"カリ高バキューム?"」
(全員コケる)
いかりや「"怒りのキューバ"!」
志村「あたしゃ耳が遠いもんで、大きな声ではっきり一文字一文字言ってもらえたら、口の動きでわかるから。」
いかりや「い」 志村「ぬ?」
    「か」   「と?」
    「り」   「さ?」
    「の」   「れ?」
   「キュー」  「おぉ?」
    「バ」   「そ?」
いかりや「全然違うじゃねえか!(殴る)」
志村「怒っちゃやーよ!あたしゃねえ、キューバのとある山でひっそり家族と暮らしてたのに、ある日いきなり爆撃機に攻撃されて家族がめちゃくちゃになって、あたしゃ復讐のためにゲリラ戦闘員になったんだよぉお!おーいおいおいおい(泣)」
いかりや「泣くんじゃないよ、だらしがねえなぁ…」

加藤「…ん?あら?こんな所にスイッチがある。何々?"爆弾!危険押すな!"危ないスイッチがあるもんだねぇ~…イーックション!(ポチ)」

(爆弾爆発)
ドカーーーーン!!

いかりや「(真っ黒こげで)バカァアア!!」

バァーン♪パンパンパンパンパラパラパンパンパラパラ♪


以上、「キューバだよ!(天国に)全員集合!」でした。


映画では、声にならない怒り。激しい行動を起こす怒り。報われない怒り。復讐に燃える怒り。静かな怒り。と言う具合に色々な怒りが目撃できる。
自分の人生を振り返り、いろんな人に怒られたことを思い返す。いたずらして怒った近所のおじさん。学校の先生、部活の顧問、会社の課長、色んな人の怒りに触れたけれど、みんな今はもう怒っていないであらう。今もまだ自分に怒っている人がいるならちょっと嬉しいぜ。
映画の怒りはこういう怒りとは違うから、なんとも言えない。

Anger Is An Energy.

キュバ三毛 心の一句
「怒ったら 深呼吸して みましょうね」
(季語:深呼吸→落ち着く→毛布→冬)
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