怒り

ファニーゲームの怒りのネタバレレビュー・内容・結末

ファニーゲーム(1997年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

なんとなく概要だけ知ってる状態のままだった、ようやく観れた
セブンスコンチネントが説明しない(説明できない)ことについての映画なら、これは「説明してやるよ」なんだろうなと思った
現実と虚構について何たら喋りながら母親を突き落とす場面は、まさに挑発!って感じだった

以前読んだ鬼畜モノのエロ漫画に出てきた「こんなことして何が楽しいんだ」という台詞が読者に話しかけてるようで、話の悲惨さも含めて最悪だった覚えがある
暴力を娯楽として消費する観客に共犯意識を持たせる、というのを感覚に訴えて行う手段としてのメタフィクションが、そういう普通にめちゃくちゃひどいフィクションを読ませて勃起させることよりも成功してるとは思えなかった
だけどもし説明的であることや、「なにがしたいか誰でもわかる」ことが核心なのだとしたら、こういうわざとらしい表現もそれ自体で必要あってのことなのかなとも思う
ストリップすら直接的に映さない(これも作為を全然隠してない)ところも含めて、批評の対象の内部から語るような撮り方はしたくなかったのかも

あと車好きな友達がツイッターのアイコンにしてた画像が、これの冒頭にある父親の運転シーンだということがわかった
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