高橋早苗

ALWAYS 三丁目の夕日の高橋早苗のレビュー・感想・評価

ALWAYS 三丁目の夕日(2005年製作の映画)
3.3
昭和33年 夕日町三丁目


まだ アスファルトじゃない道
市電 三輪自動車
自転車で引くリヤカー
上野駅の蒸気機関車

…昔、母が暮らしてた頃の東京って
こんなだったのかな。


初めてやってくるテレビが待ちきれない子ども
集団就職で上京した娘
町工場の親父
売れない物書き
流行りものに弱いたばこ屋の婆さん
子供達から悪魔呼ばわりされてる町医者


鍵もかけない家
お向かいさん同士の喧嘩…

2005年には
ないものばかりだ。

あの、段々出来上がっていく東京タワー
当時を知る方には
くるものがあるんだろうなぁ。

私ないけど。
ないからか?
あれが象徴的に扱われてるのが
いまいちピンとこない。


きたのは
帰りの遅い子供をぶつ親
それから、クリスマス

サンタの“出前”まで頼んでしまうクリスマス

お金がなくて
指輪の“箱だけ”で
一生懸命 想いを伝えるクリスマス

…今どきなら“箱だけ”なんて…
殴られちゃうかもね(笑)

そうはならないのが
あの時代なのかな?って。


VFX?こればかりは「リターナー」と変わらないな~思った
とってつけたみたいに感じるトコが沢山あって
現代も未来も昭和33年も
同じトーンに見えちゃう。残念。

…そんなところが気になるのは
やっぱり「当時を知らない」からなのでしょう。


あっ、だけど
三輪自動車とかバイクとか
今どきワンボックスカーより全然いい感じ~乗りたい。
高橋早苗

高橋早苗