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網走番外地のpenのレビュー・感想・評価

網走番外地(1965年製作の映画)
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CSで放送されていて、久しぶりに観た。
寡黙な人物を演じる高倉健さんも好きだが、若い頃に漂うギラギラした雰囲気を隠さぬまま愛嬌を見せるのも好き。その魅力が本作は存分に出ている。ちょっとした場面でも笑える姿を見せてくれる。

前半は個性豊かな面々との獄中生活。後半はひょんなことから無理やり連れ出された脱獄劇。
現在の獄中での日々、過去の橘の姿、妹からの手紙の声と脱獄を誘う囚人の誘惑の交差。これらを被せに被せて同時並行で進めていく編集の物凄さを改めて実感した。
雪中でのトロッコによる追走劇はいま観ても圧巻。面白さが凝縮されていて、今回も観て良かった。
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