"ただの80年代の女性よ"
【STORY】
仕事人間の夫を持ち、自分自身は人から"飾り壺(Potiche)"呼ばわりされている夫人が、夫が一時的に働けなくなった期間があった事を変化していく。
【感想】
《フランソワ・オゾン3貫②》1貫目
「自分が幸せだと思っている」のではなく、「自分が幸せだと決めたの」だという夫人の言葉が印象的だった。そうして自分を押し殺し、本来自分が思う幸せではない形で無理矢理納得している人は多いんだろうな。
そんな夫人が、ある変化を得てどんどん生き生きしてくる。カトリーヌ流石の演技もあり、変化がすごくよく分かる作品だった。
夫人が揶揄されていた "飾り壺" という意味の単語が原題なので邦題はベクトル全然違うけど、それはそれでなかなか素敵だなと思う。
カトリーヌ繋がりで『シェルブールの雨傘』も想起させられるタイトルだな。
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観た回数:1回
直近の鑑賞:U-NEXT(21.08.11)