このレビューはネタバレを含みます
女性として見ていて気持ちのいい展開。
潔癖すぎて女性に夢を見て自分の不義は棚上げする共産主義者も、女を自分のフラストレーションと性欲の捌け口だとしか思っていない夫も、滑稽で無邪気な悪人ども。どんな映画に出てくるよりも邪悪なヒール達だが、現実にいるんだよな〜。主人公はそれを蹴散らしていくおばさん。でも彼女は楽しそう。最も屈辱的な侮辱をされながら、傷ついている事、我慢していた事に戸惑いながら、それでも全てに勝利した。終始楽しそうで美しい女だった。
みんなが自由になりたいと血反吐垂らして闘っていたり、或いは諦めてソファに寝転がってたりする時代に、現実は一個一個怒って訴えて変えてかなきゃいけなくて、声も聞いてくれない中でこんな軽やかに出来ないのがわかっていても、どうせなら楽しく戦ってやろうという気にさせてくれた。
性的に下品なシーンはそれなりにウエッとなったが。滑稽さのための下品シーンだったのでサラッとみれた。