この邦題は明らかにカトリーヌ・ドヌーヴ主演の「シェルブールの雨傘」を意識している。でも中身は一切関係なく、ただ雨傘造りの工場を経営してるだけ。
夫が経営する工場でストが起き、ショックで夫は心臓麻痺。
よって今まで携わったことのない妻が工場の経営という難題に挑む。
ファッションから薄々感づいてはいたが、女性進出が本格的に始まる70年代が舞台だから説得力がある。
ただ物語としては中途半端なエピソードがいくつもある。
その代わりドヌーヴの赤ジャージでランニングするなど意表を突かれたシーンが続出。
それと監督のフランソワ・オゾンの演出はらしくなかった。
これほどまでに監督の色が出なかったのは、やはり役者の印象が大きいからか。