このレビューはネタバレを含みます
こんな展開になるとは、ビックリ!主題は、女性の社会進出を応援するものだろう。
でも、ストーリー展開だけでなく、人間模様が面白い。そのキャラクターも、物語の中で大きく変わる。
ロベールは、気短いオッサンでいけすかないと思っていたが、どんどんどうしようも無い点が見えてきて、逆に助けてあげたくなる(笑)
ジョエルは、行動が全て計算付く。投票でロベールに託す辺りなんか、それ。
ローランは、軽薄なヤツと思わせて、実はどっこい、頼りになる。しかも、出生のことすら、超越して。ファッションも含め、見方が一番変わったキャラ。
勿論、一番の変化はスザンヌ。もう、冒頭ランニングする女性とラストの女性とで、同一人物とは思えない程。
ナデージュは、実は一番好きなキャラ。根は優しいし、スザンヌとの関係が、愛人と妻のそれとは思えない。こここら辺は、それぞれのロベールとの関係性ではなく、ナデージュとスザンヌ、人と人との関係性なんだろう。
そして、これはスザンヌの人柄にも依るのだろうか。スザンヌにとって、ロベールは愛する人ではなくなってしまっている。が、物語の後半、夫としては、若しくは「パートナー」という言い方の方がしっくりくるかもしれないが、尊敬というか、敬意を払ったような言動がある。優しさと強さとリーダーシップも兼ねて。
私には、ナデージュはそんなスザンヌへの人としての敬意を感じているように観賞出来る。そして、それは雇用関係を超えたものであると。人と人の関係性。
しかし、ところで、フランス映画はこんなにフリーセックスが出てくるものなの?(笑)