ちゃみろー

殺人鬼に罠をかけろのちゃみろーのレビュー・感想・評価

殺人鬼に罠をかけろ(1958年製作の映画)
3.6
ジャン・ギャバンがメグレ警視を演じるミステリ映画。リノ・ヴァンチュラがちょい役で共演。パリで発生する連続婦女殺人事件の犯人をおびき寄せるために、メグレがマスコミを利用して偽情報を巷に流す。メグレの違法にしか思えない小芝居の連発がきつすぎる。歪な愛情が生んだ狂気を描いており、謎解き要素はあるが、基調は少し取っ付きにくいタイプのノワール。救いのない結末。ダラダラしたテンポだが、コーヒーを湯煎で暖めてカフェオレボウルに注ぐパリジャンの暮らしや、肉屋や裏小路のギョッとする描写はいい。執務室のドアを開けた先が暗闇だった時に、結末は預言されていた!
2017.9.16 DVD(字幕)
ちゃみろー

ちゃみろー