原作読了したので鑑賞
原作は慶安の変を背景に、小西行長の遺臣謎多き忍法を習得している森宗意軒とその弟子由比正雪、そして紀州藩主徳川頼宣を首謀者として幕府に謀反を企てる
その企てのための兵士として、森宗意軒は忍法魔界転生を使いこの世に未練を残して死のうとしている剣豪たちに近づき魔物に転生させる。
メンバーは天草四郎時貞、荒木又右衛門、田宮坊太郎、宝蔵院胤舜、柳生如雲斎、柳生宗矩、宮本武蔵である。
この事実をひょんなことから知った柳生の重鎮木村助九郎をはじめとした人物たちによって柳生十兵衛に露見される。十兵衛はこの強大な敵たちと戦うことを決意する。
以上が原作の大まかなストーリーである
そして今作である。全然違う。原作とは完全な別物と考えていい。
森宗意軒、由比正雪、その他多くの剣豪は登場せず、原作ではあくまでも森宗意軒の一番弟子というぐらいの立場でしかない天草四郎時貞がラスボスとなり、慶安の変というより島原の乱の逆襲が物語の核である。他にも細川ガラシャを転生衆に追加する、死亡しない人が死亡するなどオリジナル設定が多い。
オリジナル設定目白押しであるが、自分はこんなにも鬼気迫る日本映画を正直見たことがなく映画は映画で想像以上に楽しめた。というよりこんなにすごい日本産アクション映画初めて見た。
特にラストは熱い。熱風すら感じる。ほぼ瞬きをしない鬼気迫る千葉真一の凄まじさで火傷しそうだった。