あかつか

魔界転生のあかつかのレビュー・感想・評価

魔界転生(1981年製作の映画)
3.5
受験の時に「いろ(16)っぽいね、さな(37)ちゃん」で覚えた1637年の島原の乱。カラオケの十八番が『勝手にしやがれ』なので、沢田研二の天草四郎はとても楽しみ。

冒頭の天草復活シーンでテンションぶち上がる。深作欣二版『沈黙』か、と思った。その後、天草は非業の死を遂げてこの世に恨みを持ってそうな面々を蘇らせていく。細川ガラシャとか柳生十兵衛とか。何万人の首が並ぶ地獄みたいな描写も、CGとか使ってないのがいいよね。一個一個作ったんだろうな。

天草四郎が蘇らせた面々とともに幕府やら何やらへの恨みを晴らしていくのかと思いきや、意外と天草四郎のシーンが少なかった。

歴史カオス物ということで『帝都物語』をイメージしてたけど、実相寺昭雄と深作欣二じゃ、まぁ180度違いますわな。どっちも好きなんですけど。

千葉真一扮する柳生十兵衛と対決する若山富三郎の殺陣がめっちゃカッコよかった。全編コントみたいなシーンの連続の中で、ひときわ目を見張るものがありました。

ちなみに主な登場人物の生没年はこちら。
・天草四郎 1621-1638
・細川ガラシャ 1563-1600
・宮本武蔵 1584-1645
・柳生十兵衛 1607-1650
・法蔵院胤舜 1589-1648
意外と遠からず近からずですな。
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