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吸血鬼ゴケミドロのtosyamのネタバレレビュー・内容・結末

吸血鬼ゴケミドロ(1968年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

たたみかけるように世界が核戦争になり人の石化で奇岩だらけに。もう頭がおかしくなりそうだ。くわえて音響兵器のような不快きわまりないサントラ音楽。この映画はラストになってこれからが全面的な侵略だなとおもわせる絶望的シーンを描いているから救いがないとされているが実はもうすでにオープニング段階で冷戦激化そうその実体は宇宙人による代理戦争。で円盤遭遇も日常そうした社会情勢が前提。人類敗走期全面的侵略下での心ボロボロの乗客ばかりのある日のいちフライトだと考えるほうがよい。もはや侵略ものとしてではなく終末的世界で矮小化し卑近となった人間の喜劇性。ディストピア群像劇として仁義なき戦いのようになかば喜劇とし暗くズレたトーンを楽しむべきだ。言ってしまえば侵略ものではなく侵略下もの。さすが重喜劇の松竹。
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