やすたか

十二人の怒れる男のやすたかのネタバレレビュー・内容・結末

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

この作品、やはり名作です。自分に子どもができたら一緒に鑑賞して感想大会を開きたい作品ナンバーワン!です。
これは陪審員に選ばれた12人の男たちが、ある殺人事件についての議論をひたすら交わし続ける、というお話です。非常にシンプルですが、一人ひとりの性格や主張などがしっかりと描かれており、かなりリアリティを感じます。
本作では「話し合いをすること」がどれほど難しく、どれほど大切なことかが学べます。例えば、「決めたルールに従う」「意見は一人ひとり述べる」「主張には理由を付け加える」のようなことです。こうした基本的なルールでも、感情的になってしまうと、大人でもつい守れなくなってしまうものです。しかし、これを初めから守ろうともしない掟破りな人がどうなるかというと、個人的な偏見で「有罪だ!」と言い続けていた作中のおっさんのように、皆に話を聴いてもらえなくなる訳です。
私は裁判員制度が決まった年(なので中2の頃か)に地元の県民文化ホールでこの演劇を鑑賞しましたが、思春期の私が受けた衝撃はとても大きかったですし、あの頃に出会っていて良かったと心から思えた作品でもあります。
やすたか

やすたか