パール

十二人の怒れる男のパールのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
4.1
期待を超える面白さ。

冷房もない蒸し暑い一室で、陪審員の12人のおじさん達が、スラム街出身の18才被告が無罪か有罪かを話し合う会話劇。

始まりもいきなりで面白いのか?と一瞬疑問に感じつつ、気づけば一気に引き込まれた。90分あっという間だった。
 
偏見・差別・思い込み・同調圧力・無関心。

ろくに審議もしないまま死刑判決を出そうとするいい加減さから一転熱い議論が交わされる。
状況証拠と目撃者の証言から圧倒的に不利な少年。不自然さを炙り出していく過程が秀逸。最後はスカッとする。

番号で呼ばれ名前も知らない陪審員達。ラスト自己紹介して去っていくシーンが印象的。

素晴らしかった。
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