まいやん

十二人の怒れる男のまいやんのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
4.0
可能性はある

12人の陪審員による評決の時
当然有罪になるかと思われた事件が
一人の陪審員から無罪意見がでたことから 
議論が始まる

無罪は確実でないが
集められた証拠には疑問がある
有罪(🟰死刑)を簡単に決めていいのか
偏見や無関心、思い込み
意見の中に人間性が出る
また一人、また一人無罪に翻っていく
有罪だと説得しようと出た言葉が自分の論拠を覆してしまう面白さ お見事です

暑い夏の熱い議論
夕立も止み 
役割を終えた男たちは
名前を取り戻し
静かな日常に帰っていく

当然そうだと思ってたことでも
本当にそうか?と疑ってみる大切さ
自分の意見は間違っているかもしれないと
振り返る謙虚さ 訂正する勇気
多い意見に流されない自己の信念
相手の立場になってみる多角的視点
相手を尊重する人間性
ぎゅっと詰め込まれてた
まいやん

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