こめ

十二人の怒れる男のこめのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
4.2
舞台は少年による父親殺しの裁判。
最終弁論が終わり12人の陪審員が評決を求められるところから始まる。
全員一致で決定される評決。
間違いなく有罪だろうという空気の中、1人の男が疑問を投げかける…

密室での会話劇。
疑問の無い真実を求める12人の男たちの熱い弁論の中で、解き明かされて行く証拠の綻び。
シンプルで色褪せないテーマだからこそ70年後の今観ても面白かったです!

偏見や決めつけがもう一つのテーマだと思うのですが、
冒頭で裁判の内容や少年の背景を全く描かないことで、観る側は13人目の陪審員として先入観なく議論に参加させられていきます。

90分かつ1場面とは思えない重みのある一本でした。
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