ふかゆう

十二人の怒れる男のふかゆうのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
4.3
12人の陪審員が一つの事件を検証する法廷劇。

建築家、ブローカー、セールスマン、経営者、教師、しっかりした大人でも建設的なディベートは難しい。それぞれのキャラクターの発言が矛盾していることが上手く表現されている。
「偏見という眼鏡は物事という真実を見えなくさせてしまう」というのは正しくその通りで、
置かれた環境や精神状態で人の考えや判断は大きく変わる事は確かだと思う。
事実だけに着目し些細な疑問に目を向ける事は難しいけど、問題の本質に向き合おうとする姿勢が大切だと感じた。
多分制作費も大してかかっておらず、数十年前の作品なのにすごいクオリティ。
また良い映画に出会ってしまった!の一作。
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