あああ

十二人の怒れる男のあああのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
4.3
二度目の視聴
やっぱり面白い

映画の99%は討論室の中での会話シーンで構成されてるのにも関わらず、有罪を信じて疑わない人材が説き伏せられて、次第に無罪へと傾いていく様子が見ていて気持ちいい。

映画という媒体は大スクリーンと音響のパワーというのが強みであり、映像的な山場をいかに作っていくかが媒体の核だと個人的には思っている。
でも本作は映像的な山場はほぼないと言って良い。
だって会話シーンしかないから。

※ちなみに山場がほぼないと言いましたが、偏見に満ちたおじさんが有罪を主張するために差別めいた発言と怒号を繰り返し、他の陪審員全員から背を向けられるシーンは、山場と呼べる良いシーンだと思います。


正直型破りな作品だけど、こういう一点特化型といえる作品はすごい好き

あえて型にハマったオタク的な物言いをするならば、この作品からしか摂取できない栄養価があると思う。
あああ

あああ