カミワザ

十二人の怒れる男のカミワザのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
4.1
ワンシチュエーション物の名作。

少年の殺人容疑を巡り、12人の陪審員が有罪・無罪を論議。
一見ただの会話劇なのに演出が秀逸。会話の中に起こる物語の起伏が手に取るように解るのが面白い。
更に、事件全容の説明もないままに始まるが、会話の中で事件の映像がはっきり思い描くことができるぐらいに解りやすいのも良い。
それぐらい会話劇に惹きこまれた、脚本の上手さもあるからと感じます。

そんな物語と役者の演技で押す作品かと思えば、劇中の夕立のからラストカットに至る演出のうまさにも唸った、名作にふさわしい一本でした。
カミワザ

カミワザ