返事、英語でresponse。
この映画では人の命を裁くresponsibility(責任)が題材となる。
誰かに対する返答には責任が問われる。
これがあちらの概念。
この映画の鑑賞後、久々にウィトゲンシュタインの書を開くと有名な
「語りえないことについては、沈黙しなければならない」の言葉が目にとまった。
返答に責任が問われるのであれば、
沈黙もまた立派な回答となる。
彼等は私情や固定概念に捕らわれ先を急ぐが
分からない事を、疑問に思う事を言葉にする事もが必要だと気付かされる。
製作からはや60年後の現代を生きる我々は
言葉のひとつひとつに責任を感じているのであろうか。