Agent「B」

十二人の怒れる男のAgent「B」のレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
4.5
返事、英語でresponse。
この映画では人の命を裁くresponsibility(責任)が題材となる。

誰かに対する返答には責任が問われる。
これがあちらの概念。

この映画の鑑賞後、久々にウィトゲンシュタインの書を開くと有名な
「語りえないことについては、沈黙しなければならない」の言葉が目にとまった。

返答に責任が問われるのであれば、
沈黙もまた立派な回答となる。

彼等は私情や固定概念に捕らわれ先を急ぐが

分からない事を、疑問に思う事を言葉にする事もが必要だと気付かされる。


製作からはや60年後の現代を生きる我々は
言葉のひとつひとつに責任を感じているのであろうか。
Agent「B」

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