キッチャン

ある脅迫のキッチャンのレビュー・感想・評価

ある脅迫(1960年製作の映画)
3.7
解説
多岐川恭の原作を、川瀬治が脚色、「われらの時代」の蔵原惟繕が監督した推理映画。撮影は「「キャンパス110番」より 学生野郎と娘たち」の山崎善弘。

1960年製作/65分/日本
配給:日活

ストーリー
北陸××銀行直江津支店次長滝田恭助は、本店の業務部長に栄転することになった。彼の妻は頭取の娘で、このことも出世を早める原因らしかった。滝田の送別会で、一人離れて座っている男があった。中学時代に滝田と同級だった庶務係の中池だ。滝田の妻はもとはといえば中池の恋人だった。それを滝田が奪ってから彼の人生街道が開いたのだ--。宴会の帰途、滝田の前に立った男がある。ヤクザの熊木だ。滝田が女を養うために印鑑を偽造、浮貸しをしている秘密を握っているのだ。三百万円よこせと脅迫した。そして、拳銃を渡して金庫破りをすすめた。ある夜、レインコートを着、ハンチングと黒いスカーフで顔を隠した滝田は、小使を縛って銀行へ押し入った。宿直の中池が帰って来た。滝田は拳銃をつきつけ、金庫の前に中池を引っ立てた。しかし、中池は滝田の正体を見破っていた。滝田は急に笑い出し、防犯週間だから銀行ギャングの予行演習を考えついたのだと言った。この場は何とかつくろったが、熊木が三百万円を待っている。二人は断崖の上でもみあい、足をすべらした熊木は悲鳴を残して落ちていった。翌日、滝田は中池に呼び止められた。中池は自分が熊木を使って脅迫させていたのだと言った。--妻や子と任地へ向う滝田は汽車に乗っていた。しかし、隅の方の席には中池が座っていた。「これからあんたの行くところへはどこまでもついて行く。銀行はやめたよ」と滝田を見上げて言うのだった。

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スタッフ・キャスト
監督
蔵原惟繕
脚色
川瀬治
原作
多岐川恭
企画
茂木了次
撮影
山崎善弘
美術
千葉一彦
音楽
佐藤勝
録音
八木多木之助
照明
三尾三郎
編集
鈴木晄
金子信雄滝田恭助金子信雄
西村晃中池又吉西村晃
草薙幸二郎熊木伸二草薙幸二郎
河上信夫支店長奥山河上信夫
山田禅二業者小野山田禅二
浜村純小使野崎浜村純
白木万理中池の妹梅葉白木万理
小園蓉子滝田の妻久美子小園蓉子
新井麗子女将時子新井麗子
河合健二銀行員A河合健二
花村典克銀行員B花村典克
久遠利三銀行員C久遠利三
水谷謙之銀行員D水谷謙之
川村昌之車掌川村昌之
山中大成宮崎山中大成
清水千代子飲み屋の女中清水千代子
青木富夫刑事青木富夫

以上映画COMから引用

 https://www.nikkatsu.com/movie/20429.html