なやら

ある脅迫のなやらのレビュー・感想・評価

ある脅迫(1960年製作の映画)
4.0
無音の強盗シークエンスも良いが、疑心暗鬼に憑かれた金子信雄の心境に引きずり込むが如く緊迫する終盤の列車内シーンがすばらしい。
あと銀行に押し入るまえ金子信雄が見る悪夢を、実際の決行時に部分的に反復させる演出がキマってる。
金子信雄と西村晃の屈折した関係性(特に女性をめぐっての下り)がちょっと分かりづらいが、何たってランタイム65分(!)のスリムさなので、そんなコトなんかどうでも良いと思える。面白かった。
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