吉村公三郎&新藤兼人とは思えない作風だが、中平康以上にエログロをやり慣れてない感じが伝わってくる珍作。
脱力するような演出・音楽が多い。
沖縄出身である愚連隊という設定に、かろうじて新藤兼人の残り香を感じる。
既に連続殺人犯と化しているはずのリカだが、前作ラストで捕まった後も矯正施設送りで済んだようだ。
峰岸徹に代わり、河原崎次郎を相棒役に脱力系アクションを繰り広げる。
河原崎次郎は『すけばん刑事ダーティマリー』でも似たような立ち位置だったが、河原崎兄弟は顔が松竹なのでしっくりこない
昭和アクション映画あるあるで、さほど必然性もなく精神病院が出てくるが、「キ○ガイには軍国主義が多いんだ！」「あいつは性欲の塊だから、ああして生魚を与えているんだ」などとマズイ台詞が多い。
