一作目から大幅にスケールアップした二作目は素晴らしかったが、みんな気力が途切れたのかまたスケールダウン。吉村公三郎大先生が生魚を食う性欲ゴリラを演出したりしてるのかと思うと切ない。『野良猫ロック セックス・ハンター』か『セックス・ハンター 濡れた標的』みたいな、それだけで一本の映画に出来そうな米兵憎しのエピソードを語るのがマジでモブ顔の男で、結局それも出しただけで終わっている。精神病院をさまよう田中邦衛の使い方は『愛の嵐の中で』的で正しいし、“タツマキのお万”こと宗田政美のビジュアルは素晴らしい。フランスパン武器に闘うの、いまおかしんじ『かえるのうた』以来。
