saki

蛇にピアスのsakiのネタバレレビュー・内容・結末

蛇にピアス(2008年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

何度見ているかわからない。
冒頭の無音で始まる映像で一気に引き込まれる。
クラブでイヤホンを外した瞬間にそれまで遮断していた現実世界と混じる瞬間の描写、天才。

原作も読んでいるんだけど、吉高由里子がピッタリすぎて演技力にも感動する。
原作は何より村上龍の解説が最高です。あれを読まないと私にはわからなかった。
全てを含めて、吉高由里子のイメージがぴったりなのです。

よく、彫り物で神聖なものを入れると宿主が食われるみたいなこと言いますけど、所謂それかなと思ったりもする。
ずっと拒絶していた現実、その世界に生きようとしたら麒麟に導かれ、喰われたルイ。




まぁ、なんせ刺青フェチなもんで。
これだけは言わせてください。
シバさん、マッドなサディストだったらもっとビジュアルこだわりたかった。
あんな隙間だらけな彫り師、変態じゃない。
タトゥシールもうまく貼ってるなと思うけどまだまだ境目が気になってしまう。

でもあのスタジオの荒廃した雰囲気凄く好きです。


本当は大好きなんだけど、シバさんの彫り物のバランスが本当に気になるので3.5。
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